Stories

2019.12.05

2013年 第1回 : KYOTOGRAPHIE誕生

今では春の京都の風物詩となったKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭も、今年で第7回目を迎えます。公式ウェブサイトも進化を遂げ、今年度から「Stories」ページを開始しました。特集として7回に渡り、第1回目から現在に至るまでのフェスティバルの軌跡をご紹介します。

KYOTOGRAPHIEの第一回を飾ったのは、12の印象的な展覧会でした。展覧会場には京都独自の歴史、文化、自然の多様さを反映する場所を選び、参加アーティストにはさまざまな経歴や写真の表現方法を持つ者が集まり、それぞれの個性を最大限に活かした展覧会が繰り広げられました。


「2年前に京都で暮らし始めたとき、先ずは自転車で街を走り回りました。毎日新しい宝物を発見し、 時を超えたこの街に驚かされ続けました。ひとつひとつの発見や体験がインスピレーションを与え、私たちのイメージは次第に発展し、 国際写真フェスティバルを京都で開催しようというアイデアが芽生え、それを「KYOTOGRAPHIE」と名づけることにしました。

京都は日本において、国際的な魅力と本質的な存在を共に持ち合わせる理想的な会場に思われました。 フランスのアルル国際写真フェスティバルのように、写真展を巡ることで街の歴史と新しい進化を同時に巡れるように考案しています。日本の写真と海外の写真、昔の写真と現代の写真… まるで時間と空間を旅するような写真フェスティバルにしたいと思います。

日本の撮影、印刷技術は世界的にハイレベルのものを生み出しています。しかし驚くことに、多才で多作、そして独創的な日本の写真家は日本国内よりも海外での評価が先行する傾向があります。その日本のハイクオリティーを世界に発信していくことも目標の一つです。

KYOTOGRAPHIEは、お寺や町家、茶屋やその他の京都を象徴する空間を意図的に展覧会場として選びました。インテリアデザイナーやグラフィックデザイナーの協力を得て、 京都の伝統工芸の職人や最先端技術を持つ企業とコラボレーションし、写真と建築を調和させ共存させる。こうした演出を通じて、写真ができるだけ多くの人々の手に届くものとなり、生活の中に溶け込み、然るべき賞賛を得ることを期待します。」

2013年
KYOTOGRAPHIE 共同創設者/共同代表
ルシール・レイボーズ & 仲西 祐介

ルシール・レイボーズ
写真家。1973年生まれ。幼少期を過ごしたアフリカで写真を始める。1999年、坂本龍一のオペラ「Life」参加のために来日。ポートレート写真を得意とし、ブルーノートやヴァーヴといったレーベルのレコードジャケットの撮影を手がけた経験を持つ。アフリカと日本を拠点に、数々の展覧会で作品を発表。主な個展に「Visa pour l’image」(2001)「Phillips de Pury in New York」(2007)、CHANEL NEXUSHALL(2011)などがある。『Batammaba』(Gallimard)『Sourse, Belles de Bamako』、平野啓一郎との共著『Impressions du Japon』(共にEditions de la Martinière)などの作品集を出す。2013年より仲西祐介と「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を始める。

仲西祐介
照明家。1968年生まれ。京都在住。世界中を旅し、記憶に残された光のイメージを光と影で表現している。映画、舞台、コンサート、ファッションショー、インテリアなど様々なフィールドで照明を手がける。アート作品として「eatable lights」「Tamashii」などのライティング・オブジェを制作。また原美術館(東京)、School Gallery(Paris)、「Nuits Blanche」(京都)でライティング・インスタレーションを発表する。