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リシャール・コラスRichard Collasse

Echo of 2011─2011年から今へエコーする5つの展示

波──記憶の中に

二条城 二の丸御殿 東南隅櫓(とうなんすみやぐら)

2011年の東日本大震災、そしてそれに伴い起きた原発事故から10年。いまだに復興とは程遠い困難な生活を続けている人々がいる。国内外の5組のジャンルの違うアーティスト達による、3.11に対するそれぞれのオマージュ。

「5月が近づいていた、誰かがこのカオスのなかを歩いて来て、廃墟に鯉のぼりを掲げた。鯉は風をうけて膨らむ、孤独だが勇敢に。それはわたしたちにあるメッセージを投げかける。生きねばならない、呑み込まれた者たちの記憶が消えさることのないように、生きねばならない、と。」 ©︎ Richard Collasse

「川沿いの桜並木の下をわたしたちは歩いた、手を取り合って、何度も。そして津波がわたしに残したのは、その記憶だけだったのだ。」 ©︎ Richard Collasse

「彼女は初めての漁に海へ出るつもりだった。波は陸へと押し上げてしまった。」 ©︎ Richard Collasse

1953年、フランス生まれ。シャネル日本法人会長。1971年に初来日して以来日本の文化に深く親しみ、日本で6編、フランスで5編の小説を刊行する。
自身でも写真作品を制作するだけでなく、KYOTOGRAPHIEを創設時より支援し、シャネル銀座ビルディング内に写真に特化したプログラムを開催するアートスペースを創設するなど、多角的に写真の文化育成に貢献する。
東日本大震災1カ月後に東北を訪れ、「SMILE IN TOHOKU」という女性を対象にしたメイクアップ・サービスをシャネルとしてボランティアで実施する。コラスはいつもカメラを携え、沿岸地区を覆いつくした荒野と悲しみを捉えた。そうして撮った写真と現地で出会った人々の語りに基づき、東北に住む人々の試練についての証言を著した小説『波』を2012年3月に刊行する。本展は、コラスの文章と写真の融合ともいえる展示となる。

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