YVES MARCHAND & ROMAIN MEFFRE イヴ・マルシャン& ロマ・メェッフェル
残されるもののかたち
サウンド デザイン:ヤニック・パジェ(N'SO KYOTO)
※入場は閉館の30分前まで
フランスの写真家ユニットが、現代の廃墟を大判カメラで捉えた作品 とともに初期の写真機材で撮影した写真にAl のテクノロジーを組み 合わせた作品や、京都を被写体に制作した新シリーズを発表
フランス人写真家ユニットのイヴ・マルシャン&ロマ・メェッフェルは、本展「残されるもののかたち」にて、真宗教学を研鑽する学舎および学生寮であった重信会館を舞台に、現代の廃墟をめぐる旅へと来場者を誘います。空っぽの部屋からは、かつての宿舎としての役割を失った建物の余韻が漂います。この空間には、マルシャン&メェッフェルのふたりが、20年以上にわたり活動してきたテーマそのものがあります。
彼らの活動のきっかけは、2002年、パリ南部のとある廃墟で行った、ふたりにとって初の無許可探検でした。すぐに廃墟の壮大さに驚愕したふたりは、その遺産としての記録の必要性を感じはじめます。そして、時代とともに衰退した建築物群に研究の方向性を定め、廃墟が私たちの社会の姿を浮き彫りにしていることに注目しました。
かつてモーターシティと呼ばれたデトロイトの街は、2005年に大きな産業の転換期を迎えました。「アメリカのポンペイ」と揶揄される、甚大な産業衰退の実態を目の当たりにしたふたりは、2008年から2012年に日本の軍艦島を、2005から2021年には音楽ホールや劇場に関する取材・制作を長年にわたり続けていきます。彼らの作品は、ベッヒャー夫妻の連作に見られる厳密さ、都市を探査するような視点、そして絵画的アカデミズムへのまなざしに影響を受けており、写真集『The Ruins of Detroit 』( 2010 シュタイデル刊)は高く評価され、現代の廃墟写真における金字塔のひとつとして知られています。
写真は長らく指標としての役割を担ってきました。画像に写るものが、レンズの前に存在していた現実であることは自明の理だったからです。しかし、生成 A Iの台頭とその模倣能力は、すでに揺らぎつつあったこの原則を、さらに大きく覆しました。この目まぐるしい変化から生まれた作品が、〈Les Ruines de Paris(パリの廃墟)〉シリーズです。生成A lを用いて、パリという都市そのものを「終末後」の廃墟へと変容させる実験的なこの作品は、やがて来る未来の衰退を先取りし、我々はそこからいかに逃れられるのかという想像の世界へと私たちを誘います。マルシャン& メェッフェルは、写真と生成 A lとを組み合わせることでパリや京都を「廃墟化」し、廃墟の象徴性を広げることで、なぜ私たちが廃墟に魅力を感じるのかを問いかけています。
©︎ Takeshi Asano-KYOTOGRAPHIE 2026
c803d74b-86ff-49a9-b633-3d83e9633402, Ruines de Paris, 2024 © Yves Marchand & Romain Meffre
Ballroom, Lee Plaza Hotel, Detroit, 2006 © Yves Marchand & Romain Meffre
Looking South from the embankment, Gunkanjima, 2012 © Yves Marchand & Romain Meffre
Fees 入場料
大人: ¥1,000
学生: ¥500 (学生証の提示をお願いします。)
会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
詳しくはこちらをご覧ください。
artist アーティスト
Yves Marchand & Romain Meffre イヴ・マルシャン & ロマ・メェッフェル
大判カメラを用いて、現代の廃墟や崩れゆく建築物を撮影するフランス人の写真家ユニット。それぞれ独学で写真を学び、2002年より共同制作を始める。アメリカの産業危機の象徴的ビジュアルとなったシリーズ『The Ruins of Detroit』(シュタイデル 2010)で広く知られるようになる。都市や建築群の衰退を長期間にわたって追うことが多く、ベッヒャー夫妻、ロバート・ポリドリ、カミロ・ホセ・ベルガラ、そしてより広い「廃墟文化」や都市探検の潮流に影響を受けている。
Venue 会場
重信会館
- 開館時間
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10:00–18:00
※入場は閉館の30分前まで
- 休館日
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無休
- 住所
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京都市下京区中珠数屋町通東洞院東入廿人講町36
- アクセス
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地下鉄「五条駅」5番出口より徒歩7分
JR・地下鉄「京都駅」A5出口より徒歩8分
- アクセシビリティー
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入り口に階段(3段)がございます。1階のみ車椅子でご覧いただけます。他のフロアへは階段しかアクセスがないためご覧いただけません。
当会場にはバリアフリートイレはございません。キャッシュレス決済のみご利用いただけます。