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SARI SHIBATA 柴田早理
Dotok Days
Ruinart Japan Award 2025 Winner
Presented by Ruinart
セノグラファー:小髙未帆(APLUS DESIGNWORKS)
フランス・シャンパーニュ地方の葡萄畑で、 葡萄が成熟するかのように時を重ねる女性を演じ、 自然への畏怖や感謝、故郷に伝わる継承を織り交ぜる
柴田は富山県南砺市の山あいで生まれ、祖父母や曾祖母、地域の人々に見守られながら育ちました。展示タイトルの「Dotok」は、民藝運動の祖、柳宗悦が用いた南砺の精神風土を指す言葉「土徳(どとく)」に由来します。助け合わなければ生きていけないことを知っていること。自分の小さなはからいを超えた大いなる力に身を委ねること。名もない人々の営みや祈りが土地に積み重なり、暮らしの足元を支えていること─土徳とはそのような感覚をさします。
進学を機に都市へ出た柴田は、甥の誕生や親族の老いをきっかけに、十二年を経て再び地元へ戻ります。人口が減り町の姿が変わる一方で、田んぼを耕し、祭りで踊り、支え合い、祈りながら暮らす時間は続いていました。子どものころには見えなかったものが見えてくるとき、子の視線はやがて祖母の視線へ近づいていきます。「誕生と喪失は切り離された点ではなく、自分の内側でひとつの円をなしている。そしてその円は、この土地に積み重なってきた、もっと大きな円の一部でもあると気がつきました」と柴田はいいます。
本シリーズは、KYOTOGRAPHIE 2025でルイナール・ジャパン・アワードを受賞した柴田が、フランス・ランスの世界最古のシャンパーニュ・メゾンであるルイナールでのアーティストレジデンス滞在中に制作されたものである。写真に登場する女性は、すべて柴田のセルフポートレートです。自らの身体を器として、南砺の女性たちの一生をランスで引き受けました。作品にときおり現れる白い紙は、南砺の植物から漉いた五箇山和紙です。柴田はランスの森を歩きながら「なにか」の気配を感じ取ると、そこで和紙を切り取り、置き、撮影しました。
葡萄畑の剪定と収穫、発酵と熟成─自然と向き合い、時間に委ねる営みは、南砺で育まれた身体感覚と響き合います。南砺にもランスにも降り注ぐ同じ光が、二つの土地をかさね、この世界に生きる誰のもとにもめぐる日々の意義を静かに照らし出しています。
©︎ Kenryou Gu-KYOTOGRAPHIE 2026
© Sari Shibata
© Sari Shibata
© Sari Shibata
Fees 入場料
入場無料
会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
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artist アーティスト
Sari Shibata 柴田早理
富山県南砺市の山あいに育ち、祖父のカメラで風景を撮影した経験から写真を始める。立教大学現代心理学部卒業後、大手IT企業の金融部門で勤務し、グローバル資本主義の構造に関心を持つ。2022年に夫婦で会社を設立。2025年、東京と南砺市の二拠点生活を開始し、古民家アートスペース「OSHITOPIA」を設立。能登半島地震を契機に、都市から見落とされる地方の視点を問い直す拠点として運営している。
Venue 会場
ASPHODEL
- 開館時間
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11:00–19:00
※入場は閉館の30分前まで
- 休館日
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4月21日・28日、5月12日
- 住所
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京都市東山区八坂新地末吉町99-10
- アクセス
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京阪「祇園四条」駅 7番出口から徒歩3分
阪急「京都河原町」駅 1番出口から徒歩5分
- アクセシビリティー
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1階のみ車椅子でご覧いただけます。2、3階は階段しかアクセスがないためご覧いただけません。
当会場にはバリアフリートイレはございません。この会場ではキャッシュレス決済のみご利用いただけます。