開館中
DAIDO MORIYAMA 森山大道
A Retrospective
Presented by Sigma
Exhibition organised by KYOTOGRAPHIE
and Instituto Moreira Salles
In collaboration with
Daido Moriyama Photo Foundation
キュレーター:チアゴ・ノゲイラ
セノグラファー:おおうちおさむ
※入場は閉館の30分前まで
作品と共に森山大道たらしめた雑誌や写真集などのメディウムにも 焦点を当て、ラディカルかつ精力的なその軌跡を全方位にたどる
「この1枚1枚の写真のなかに、思想があるのか、世界があるのか、歴史があるのか、人間がいるのか、美があるのか、醜があるのか僕にはまったく分かりません。そして、どちらでもよいように思えるのです。ただ僕が、自分の息づかいそのままに、身のまわりのものを採録したまでのことです」
―森山大道(アサヒカメラ 1973年6月増刊号)
60年以上のキャリアのなかで、森山大道は「写真とは何か」という根源的な問いに向き合い続けてきました。時代を代表するストリートフォトグラファーとして国際的に高く評価されながら、カメラを手に日本社会を問い直し、画像が氾濫し消費されていくあり方について思索を重ねています。
1938年、大阪府池田市に生まれた森山は、GHQによる占領、急速な西洋化、産業化、そして経済成長と、変化を余儀なくされた激動の戦後日本で歳を重ねます。森山は写真を民主的なメディウムとし、日々の現実と、日本の伝統と西洋的影響のせめぎ合いをとらえました。ウィリアム・クラインやアンディ・ウォーホルといったアメリカのアーティストに触発されながら、森山もまた、活気に満ちた資本主義社会が内包する矛盾を写し出していきます。
京都での開催にあわせて展示内容が新たに構築された本回顧展は、写真雑誌に掲載した作品にはじまり、次第に深まるフォトジャーナリズムへの不信、プロヴォーク世代との関わり、そして写真集『写真よさようなら』(1972年)に象徴されるラディカルなアプローチへと至るまで、森山の写真とその概念的探究の軌跡をたどります。この時期、森山は後に「アレ・ブレ・ボケ」(荒れた粒子、ブレた被写体、ボケたピント)として広く知られる独自の美学を確立しました。本展では、森山の写真表現をめぐる議論が立ち上がる土壌となった媒体である書籍や雑誌も、重要な位置を占めています。
1980年代初頭、森山は制作およびプライベートにおける危機を徐々に乗り越え、作品が叙情的な響きを帯びたものへと展開します。そして自らのアイデンティティや、写真、記憶、歴史とは何かという問いへと向き合います。同時にストリートフォトグラフィーへの関心をあらためて深め、日本各地だけでなく、ニューヨーク、パリ、サンパウロなど、世界の都市を歩きながら撮影を重ねていきました。粗くざらついたモノクロームの写真で広く知られる一方で、カラー写真やデジタル写真も取り入れながら、現代の消費社会をとらえていきます。本展の結びには、森山が現在に至るまで刊行を続け、都市へのラブレターともいえる自費出版の雑誌『記録』も展示されます。
森山大道は、私たちが見る「写真」だけでなく、世界そのものの見方を変えました。芸術の特権主義を拒み、複製可能で誰にでも開かれている写真の性質にこそ、私たちの社会における平等な意義を見出したのです。
文:チアゴ・ノゲイラ
本展は、森山大道写真財団のサポートのもと、神林豊、町口覚、木村一也による協力、ダニエレ・ケイロス(IMS /モレイラ・サレス研究所)によるキュレトリアル補佐により実現しました。これまで、モレイラ・サレス研究所(サンパウロ)、C/Oベルリン、フィンランド写真美術館(ヘルシンキ)、ザ・フォトグラファーズ・ギャラリー(ロンドン)、フォト・エリゼ(ローザンヌ)、フォトグラフィア・ヨーロッパ・フェスティバル(レッジョ・エミリア)、フォト・アルセナル(ウィーン)にて開催されました。本展に併せて、IMS、プレステル、森山大道写真財団よりポルトガル語・英語・日本語のモノグラフ・カタログ(完全版)が刊行されます。
©︎ Kenryou Gu-KYOTOGRAPHIE 2026
©️ Daido Moriyama Photo Foundation.
©️ Daido Moriyama Photo Foundation.
©️ Daido Moriyama Photo Foundation.
Fees 入場料
大人: ¥1,500
学生: ¥800 (学生証の提示をお願いします。)
会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
詳しくはこちらをご覧ください。
artist アーティスト
Daido Moriyama 森山大道
1938年大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年より写真家として活動を始める。1967年『カメラ毎日』に掲載した〈にっぽん劇場〉などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。SFMoMA(1999)、国立国際美術館(2011)、Tate Modern(2012)、IMS(2022)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、ICP Infinity Award功労賞を受賞(2012)、フランス政府より芸術文化勲章(2018)、ハッセルブラッド国際写真賞(2019)を受賞するなど世界的に高い評価を受けている。
Venue 会場
京都市京セラ美術館 本館 南回廊 2階
- 開館時間
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10:00–18:00
※入場は閉館の30分前まで
- 休館日
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4月20日・27日、5月11日
- 住所
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〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町 124
- アクセス
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地下鉄東西線「東山駅」より徒歩約8分
京阪「三条駅」・地下鉄東西線「三条京阪駅」より徒歩約16分
- アクセシビリティー
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当会場はバリアフリーに対応しています。
当会場にはバリアフリートイレがございます。スーツケースやバックパック等、大きなお荷物はロッカーへお預けください。
[10]ピーター・ヒューゴ:ヌード表現を含む作品がございます。ご鑑賞にあたり、ご留意ください。現金・キャッシュレス決済でのお支払いが可能です。
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