THANDIWE MURIU タンディウェ・ムリウ
一如
KYOTOGRAPHIE African Residency Program
Scenography: Moemi Hatasaki (Tobiuo Architects)
出町桝形商店街 ― DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
※入場は閉館の30分前まで
入場無料
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極彩色の代表作〈CAMO 〉と、京都での滞在制作から紡ぎ出された新作、 テキスタイルの色や柄を読み解きながら制作された作品を2 会場で展示
京都での滞在制作で、タンディウェ・ムリウは日本の伝統的な染織工芸の世界に深く没入しました。そして、京都の布をめぐるこの旅から生まれたのが、〈Camo〉シリーズの新たな展開となる、〈More Than Half〉です。このシリーズで、ムリウは帰属意識やコミュニティにおける居場所について考察しています。
ここでは、ムリウの関心は「カモフラージュ」から「共生」へとシフトし、日本文化を象徴する着物をまとった被写体の背景に「、アフリカらしさ」の象徴として広く知られるワックス・プリント(ろうけつ染め)を重ねています。このシリーズを通じてムリウは、2つの文化にまたがるアイデンティティを持つブレイジアン(アフリカンやアフリカン・アメリカンなどの「黒人」とアジア人のミックス)の女性たちが置かれた状況に光を当てようと試みているのです。
日本では近年多文化共生がうたわれならも、外見だけで「日本人」かどうかを判断する思考や習慣が未だにあり、中には「日本人か、日本人以外か」を区分する人もいて、ブレイジアンたちが持つアイデンティティの二重性は時として苦難がともないます。血縁上の両親のひとりが日本人、もうひとりが外国籍の人への呼称である「ハーフ」という言葉には、かれらを「不完全」と前提づける意識が映し出されているかのようです。ムリウのポートレートが訴えかけるのは、たとえ異なる複数のルーツを持っていても、それらは切り離されることなく溶け合い、ひとつの存在を形づくっているという事実です。ムリウは、「すべてのものは根源においては一体である」という思想を指す仏教用語「一如」の精神を引用し、たとえわかれているように見えたとしても、すべてのものはその本質においてすでに完全である、という考えを示しています。
ムリウは、肌の色のグラデーションをカラーパレットとして用いることで、さまざまなアイデンティティが重なり合い、分離し、そしてまた融合する様子を表現しています。そうした行為を通して、ムリウは「純粋さ」が担う固定概念に問いを投げかけます。〈一如(Ichinyo)〉は、帰属意識が類似性や共通性によって規定されるのではなく、個々の存在によって拡張していく世界を提唱しているのです。
- 重要なお知らせ
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4月21日(火)は、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceの臨時休業に伴い、[6B] タンディウェ・ムリウ展はご覧いただけません。配布している公式MAPの情報とは異なりますので、ご注意ください。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。
©︎ Kenryou Gu-KYOTOGRAPHIE 2026
A Union of Stories, 2025 ©Thandiwe Muriu, Courtesy 193 Gallery
Kinky Hair Cannot Form Ponytails, 2025 ©Thandiwe Muriu, Courtesy 193 Gallery
Fees 入場料
入場無料
会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
詳しくはこちらをご覧ください。
artist アーティスト
Thandiwe Muriu タンディウェ・ムリウ
アイデンティティ、カルチャー、女性のエンパワーメントといったテーマを作品を通して探求するケニア出身のアーティスト。ムリウの作品は、主にワックス・プリントや東アフリカのカンガ布といったテキスタイルの物語から着想を得ており、それらの布をキャンバスとして再定義し、称え、記憶するために作品に用いている。現在もケニアを拠点に活動し、ラゴス芸術センター(ナイジェリア)が主催した第60回ヴェネツィア・ビエンナーレのコラテラルイベント(同時期開催の企画展) 「Passengers in Transit」、「WAX!」展(人類博物館 パリ)、ニューヨーク大学での個展「I Am Because You Are」など、世界各地で作品を発表している。また、ロックフェラー財団ベルラージオ・センターのレジデンス・プログラムや、ケニア国立博物館のレジデンス・プログラムにも参加している。
Venue 会場
出町桝形商店街 ― DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
- 開館時間
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11:00–18:00
※入場は閉館の30分前まで
- 休館日
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4月20日・21日・27日、5月7日・11日
- 住所
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京都市上京区三栄町62
- アクセス
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京阪「出町柳」駅5番出口から徒歩5分
- アクセシビリティー
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建物内への車椅子乗入れができません。入り口に階段がございます。
当会場にはバリアフリートイレはございません。現金・キャッシュレス決済でのお支払いが可能です。