The Chronicles of Kyoto ― 京都クロニクル

With the complicity of KYOTOGRAPHIE International Photography Festival

2024年10月26日から11月2日までの期間、国際的に高く評価されているフランス人アーティストのJR(ジェイ・アール)が、京都を構成するさまざまな場所を訪れ、道ゆく人に声をかけ、ポートレート写真を撮影します。その写真はコラージュされ、京都における社会的な関係性や多様性を垣間見ることのできる、リアリティーあふれる写真壁画作品「京都クロニクル」に結実します。

©️JR – The Chronicles of San Francisco, Lightbox, USA, 2018

「京都クロニクル」プロジェクトについて

今回の作品はJRのクロニクルプロジェクトにおいて世界で7作目、アジアでは初の作品となります。メキシコの壁画家ディエゴ・リベラにインスパイアされたこのシリーズは、アートを通して地域全体をどのように表現できるかに挑戦しています。参加者のポートレート写真を撮影しそれをコラージュするだけでなく、彼らの声を録音するというJR独自のプロセスを通して、街にあふれるエネルギーを視覚的に描くだけでなく、多様な一人ひとりのストーリーを直接作品に埋め込んでいきます。一人ひとりの声は、無料のARアプリ「JR:murals」を通じて、それぞれのポートレート写真とリンクします。

どなたでも大歓迎です。撮影場所でお会いできるのを楽しみにしています!

【重要なお知らせ】 2024.11.2 update

荒天のため、撮影場所がみやこメッセ内 ウェルカムホール B1Fに変更されました。

【重要なお知らせ】 2024.10.29 update
「京都クロニクル」プロジェクトは想定を超える多くの方からのお申し込みをいただいたため、フォームによる申込を締め切らせていただきました。ご了承くださいませ。

【重要なお知らせ】 2024.10.26 update
「京都クロニクル」プロジェクトにご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。京都は144万人の人口を抱える都市であり、私たちは、作品に登場する500人の人物の中に地域コミュニティの割合を正確に表現することをひとつの目標としています。そのため、現時点においてお申し込みいただいている外国籍の方やすでに撮影させていただいた観光客の方の総数が、想定人数に達しました。京都の人々の精神と多様性を真に反映した作品を制作するため、皆様のご理解をいただきますよう、お願い申し上げます。私たちと共にこの挑戦に参加していただき、ありがとうございました。

スケジュール*

「クロニクル」プロジェクトについて

©️JR – The Chronicles of San Francisco, USA, 2018

2017年、JRはメキシコの壁画家ディエゴ・リベラ(1886-1957)の作品に着想を得て、壮大な参加型の壁画シリーズの制作を開始しました。各作品では、数百人の人々を一人づつまたはグループで撮影し、そのポートレート写真をコラージュしていきます。それぞれの撮影地の特徴や社会問題を拾い上げ、物語的でリアリティーあふれる構図を作り上げます。参加者たちは、自分がどのように表現され、この歴史を残す作品に記憶されるかを一緒に決めていくのです。

Past Chronicles

アーティスト・JRについて

©️Grégoire Machavoine 2022

フランス人ストリート・アーティストのJRは世界最大の「ギャラリー」を持っているといえるでしょう。写真を使ったコラージュ技法を用いながら、世界中の壁に作品を展示し、普段美術館に足を運ばない人々の関心を集めているのです。

2004年にはクリシー・モンフェルメイユエリアで始まった「28mmプロジェクト」を発案。中東で「Face 2 Face」(2007)、ブラジルとケニアで「Women Are Heroes」(2008~2011)プロジェクトを制作。これらJRの制作過程を収めたドキュメンタリーは2010年のカンヌ国際映画祭(批評家週間)で上映されました。

JRは「Infiltrating art(浸透するアート)」の制作にも取り組んでいます。 彼のコラージュ作品においては被写体と観客を隔てる”舞台”はなく、地域コミュニティがそのまま芸術の創作へと取りこまれていくのです。 JRの匿名性と巨大なポートレートに付随する説明の不在は、問題と被写体、パフォーマーと通行人とが出会う自由な空間を残し、彼の作品の本質を形成しています。

2016年には、JRはルーヴル美術館に招かれ、美術館のピラミッドを驚異的なアナモルフォーゼの助けを借りて消滅させました。同年のリオ・オリンピックの期間中、彼は街中に巨大な彫刻インスタレーションを制作し、スポーツ・ジェスチャーの美しさを強調しました。

参加方法

京都史上最大規模の写真によるパブリックアートに参加しませんか?
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭とのコラボレーションにより、国際的に高い評価を得ているアーティストJRによるユニークなパブリックアートプロジェクト「京都クロニクル」が制作されます。本作の作品制作には、京都市民であれば誰でも参加することができます。
10月26日から11月2日の間、JRは京都市内各所を巡り、京都の人々のポートレート写真を撮影し声を録音し彼らのストーリーを切り取ります。その一人ひとりの ポートレート写真とストーリーは、JRの「The Chronicles」シリーズのひとつとして、巨大なパブリックアートの一部となります。
現在京都在住であり、撮影(10月26日~11月2日)に参加できること以外に参加条件はありません。このプロジェクトでは、京都の街を形成する多様な人々を撮影することを目的としているのです。
「京都クロニクル」写真壁画は、2025年4月12日~5月11日に開催される第13回KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭にて展示されます。
京都の写真史に参画する貴重なチャンスをお見逃しなく! 先着順となりますので、お早めにお申込みください。
参加ご希望の方は、下記よりお申し込みください。 お申し込み後、撮影に関する詳細をご連絡いたします。

【重要なお知らせ】 2024.10.29 update
「京都クロニクル」プロジェクトは想定を超える多くの方からのお申し込みをいただいたため、フォームによる申込を締め切らせていただきました。ご了承くださいませ。