LINDER STERLING リンダー・スターリング
Presented by CHANEL Nexus Hall
リンダーの作品は、芸術や文化における女性像の表象を挑発し、 インスピレーションを与え、そして再定義し続けている
リンダー・スターリング(1954 年生)は、イギリスで最も影響力があり、型破りな現代アーティストの一人です。1970年代後半のパンクシーンから登場した彼女は、写真やフォトモンタージュを大胆に用い、欲望や女性の身体に関する既成概念に挑み、それを再構築してきたことで高く評価されています。
アーティスト本人との綿密な協働のもと構成された本回顧展では、彼女の革新的な創作の軌跡をたどりながら、主要作品を紹介します。リンダー独自の視覚言語は、ハンナ・ヘッヒやマン・レイらダダイストの精神や、シュルレアリスムの夢幻的な挑発から着想を得ながらも、現代的な感性と視点を鮮烈に示しています。
リンダーの日本初の個展となる本展は、ロンドンのヘイワード・ギャラリーでの近年の回顧展に続いての開催となり、英国アートシーンにおいてフェミニズムの先駆者として独自の地位を築いてきた彼女の存在を強く裏付けるものです。
What I Do To Please You I Do, 1981 - 2008 ©Linder, Courtesy of the artist and Modern Art, London
The Sphinx, 2021 © Linder, Courtesy of the artist and Modern Art, London
Oedipus, 2021 © Linder, Courtesy of the artist and Modern Art, London
artist アーティスト
Linder Sterling リンダー・スターリング
1954年リヴァプール生まれ。現在はロンドンを拠点に活動している。2025年2月にはロンドンのヘイワード・ギャラリーで大規模回顧展「Danger Came Smiling」が開催され、この展覧会はエディンバラのインヴァリース・ハウス、スウォンジーのグリン・ヴィヴィアン・アート・ギャラリー、グランディ・アート・ギャラリーへと2026年9月まで巡回予定。2020年にはケトルズ・ヤード(ケンブリッジ)で展覧会「Linderism」が開催され、ハットン・ギャラリー(ニューカッスル・アポン・タイン)へ巡回した。2013年にはパリ市立近代美術館で個展「Femme/Objet」が開催され、その後ハノーバーのケストナー・ゲゼルシャフトへ巡回された。
作品は、パリ市立近代美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)、アーツ・カウンシル・コレクション(ロンドン)、DESTE現代美術財団(アテネ)、アイルランド現代美術館(ダブリン)、MoMA(ニューヨーク)、テート(ロンドン)などのコレクションに収蔵されている。
Venue 会場
京都文化博物館 別館
- 住所
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京都市中京区三条高倉
- アクセス
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地下鉄烏丸線または東西線「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分