本日開館
FATMA HASSONA ファトマ・ハッスーナ
The eye of Gaza
キュレーター:セピデ・ファルシ
セノグラファー:Spinning Plates
KYOTOGRAPHIEは、ハッスーナの写真作品の スライドプロジェクションを通し、 彼女の生き生きとした生き様に敬意を表し、 パレスチナの平和を願い、その「大きな死」を追悼します
「死と破壊のただ中で、私は"生"を探しているのです」
1年ものあいだ、遠く離れながらも数えきれないほどのメッセージを交わしていたファトマと私。そのなかでファトマが、ある日私に語った言葉です。故郷ガザに閉じ込められ、イスラエルの爆撃下にあった彼女。私は当時世界を旅していましたが、彼女に電波が届くときはできる限りいつでも連絡が取れる場所に居ようとしていました。
あれほど制限された環境のなかで、これほど強い意志をもって行動する人を、私は他に知りません。また、多くの制約のもとで撮られた写真が、これほどまでに「自由」を放っているのも見たことがありません。
破壊されゆくガザにハッスーナが向ける眼差しは、揺るぎないものでした。センセーショナルでもなく、覗き見るような視点でもない。破壊の事実とその意図を正面から写し取った彼女の写真は、虐殺という行為の証拠として欠かすことのできないものです。同時に、彼女のやわらかな視線は、奪われたガザの人びとの尊厳をすくい上げ、何も残されていないなかでも誇り高く立つ人びとの姿を映し出します。崩れ落ちて積み重なった広大なコンクリートの山に一片の色彩が宿る、その光景こそが、消えることのない人間の存在を、そして尊厳を示しているのです。
「かれらは私たちを打ち負かすことはできない」 彼女は初めて会った日にそう言いました。私が戸惑った表情をしているのを見ると、こう続けました。 「かれらは私たちを打ち負かすことはできない。なぜなら、私たちには失うものが何もないから」
「ガザの眼(The Eye of Gaza)」とも呼ばれていたファトマ・ハッスーナは、25歳になったばかりのある日、イスラエル国防軍にピンポイントで狙われた空爆で家族6人とともに殺害されました。彼女の遺したものは決して多くはありません。しかしそのレガシーは、パレスチナの人々の存在を示す証として、消えることなく残り続けるでしょう。
文:セピデ・ファルシ
©︎ Takeshi Asano-KYOTOGRAPHIE 2026
© Fatma Hassona
© Fatma Hassona
© Fatma Hassona
Fees 入場料
入場無料
会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
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artist アーティスト
Fatma Hassona ファトマ・ハッスーナ
2000年3月、パレスチナ・ガザ地区生まれ。フリーのフォトジャーナリストとして、ときに「ガザの眼」とも呼ばれた。応用芸術大学でマルチメディアを専攻し、卒業。2025年4月16日午前1時、ガザ市東部アル・トゥッファーハ地区の自宅がイスラエル軍の空爆を受け、妊娠6カ月の姉と10歳の弟を含む家族6人とともに、ファトマ・ハッスーナの命は奪われた。
Venue 会場
八竹庵(旧川崎家住宅)
- 開館時間
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10:00–19:00
※入場は閉館の30分前まで
- 休館日
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無休
- 住所
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〒604-8205 京都府京都市中京区三条町340
- アクセス
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地下鉄烏丸線または東西線「烏丸御池」駅 6番出口から徒歩5分
地下鉄烏丸線「四条」駅または阪急「烏丸」駅 22・24出口から徒歩8分
- アクセシビリティー
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建物(京都市有形文化財)保護のため、車椅子でのご入場は1階の一部エリアに限定させていただいております。
入り口まで石畳と砂利、玄関に大きな段差がございます。
当会場にはバリアフリートイレはございません。靴を脱いでご入場いただきます。
裸足での入場をご遠慮いただいております。
建物の保護のため、大きな荷物はお預かりいたします。現金・キャッシュレス決済でのお支払いが可能です。