PROGRAMS TICKETS

11

本日開館

Martin Parr マーティン・パー

Small World

In collaboration with Magnum Photos

セノグラファー:寺田英史 + 的場愛美 (tamari architects)

TIME'S

11:00–19:00 休館日: 無休

※入場は閉館の30分前まで
※MAPフライヤーに掲載していた、マーティン・パーの「11B マーティン・パー|プロジェクション・トラック」で展示予定だった作品は、都合により11A の会場であるTIME’Sの2階の部屋にてプロジェクション上映することとなりました。TIME’Sにてご覧ください。

大人: ¥ 1,000

学生: ¥ 800 (学生証の提示をお願いします。)


 写真史家トーマス・ヴェスキーは、マーティン・パーを「我々の時代の記録者」と評した。実際、マーティン・パーは四十年以上にわたり、世界の変容とその課題を、自らの視点で私たちに示してきた。
〈Small World〉シリーズにおいて、マーティン・パーは、我々すべてが体現する一般的な観光客の姿を写し出す。しかし、彼の狙いは、ありふれた「バケーションショット」を撮ることではない。彼が関心を寄せるのは、「観光」という現象そのものを捉えることにある。彼がレンズを向けるのは、誰もが共有する「必見」の観光地に対する幻想と、その(時に非常に期待外れな)現実とのギャップである。私たち観光客は、アテネのアクロポリス、ピサの斜塔、マチュピチュ、富士山などに対して憧れを抱き、美しさに囲まれた自分を想像し、その場所の荘厳さと瞬間の唯一無二の輝きに圧倒されている自分を夢見る。しかし、現実はまったく異なる。私たちはその場にひとりではない。それどころか何百、何千もの観光客とその場を共有せねばならず、時に居場所を巡って争い、何時間も列に並び、注文していないものを受け取り、必要のないものを買い、心から楽しむことさえも難しい……。
 マーティン・パーの〈Small World〉は、きわめて残酷な鏡を私たちに突きつける。現代の「帝国主義」としての観光、または世界の「アメリカ化」、あるいは「ディズニー化」に対する彼の主張は、明るい色彩とユーモアに溢れたシーンによって扮装されている。
文:アンドレア・ホルツヘル
-----
 写真祭開催直前にマーティン・パーが来日し、マスツーリズムとも言われる京都各所の観光地を撮影し、KYOTOGRAPHIE 2025にて最新作として発表する。

Athens, Acropolis, Greece,1991  © Martin Parr/Magnum Photos

Athens, Acropolis, Greece,1991 © Martin Parr/Magnum Photos

Chichén Itzá, Mexico, 2002  © Martin Parr/Magnum Photos

Chichén Itzá, Mexico, 2002 © Martin Parr/Magnum Photos

The Artificial beach inside the Ocean Dome, Miyazaki, Japan, 1996  © Martin Parr/Magnum Photos

The Artificial beach inside the Ocean Dome, Miyazaki, Japan, 1996 © Martin Parr/Magnum Photos

Fees 入場料

大人: ¥1,000

学生: ¥800 (学生証の提示をお願いします。)


会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
詳しくはこちらをご覧ください。

artist アーティスト

Martin Parr マーティン・パー

1952年、イギリスのサリー州エプソム生まれ。1994年よりマグナム・フォトに所属。もっとも個性的といえる視覚芸術のアーティストのひとりであり、写真家、映像作家、コレクターとして一時代を築いている。ヴィヴィッドな色と難解な構図で知られるパーは、日本、アメリカ、ヨーロッパ、そして母国イギリスなど、世界各地の文化の特性を研究し、1985年以降は中国にも足繁く通っている。レジャー、消費、コミュニケ ーションといったテーマを辛辣な皮肉とともに長年探求している。
パーはこれまでに100冊以上の書籍を刊行し、30冊の書籍を編集。世界各地で個展やグループ展を多数開催し、ソニーワールドフォトグラフィーアワード特別功労賞(2017年)、エーリッヒ・ザロモン賞(2006年)、ボーム&メルシエ賞(2008年)など、パーのキャリアと現代写真への貢献が認められ、これまでに数多くの賞を受賞している。パーは2014年に財団を設立し、イギリスとアイルランドをテーマに作品を制作している新進気鋭の写真家や、これまで注目される機会がなかった写真家を支援している。

Venue 会場

TIME'S

開館時間

11:00–19:00

※入場は閉館の30分前まで
※MAPフライヤーに掲載していた、マーティン・パーの「11B マーティン・パー|プロジェクション・トラック」で展示予定だった作品は、都合により11A の会場であるTIME’Sの2階の部屋にてプロジェクション上映することとなりました。TIME’Sにてご覧ください。

休館日

無休

住所

京都市中京区三条通河原町東入中島町92番

アクセス

地下鉄東西線「三条京阪」駅、または京阪本線「三条」駅 徒歩3分

Related Events 関連イベント

view all schedule

view all schedule

Back