ファッション誌Vogueを擁するコンデナスト社のアーカイブから、
ヴィジュアルの最先端を歩んだファッション写真の歴史を紐解く。

各時代のすぐれた才能が結集し、視覚文化の発展に大きく寄与してきたファッション写真。その歴史をふり返るとき、欠くべからざる人物が1909年にファッション誌Vogue（ヴォーグ）を買収した事業家コンデ・ナストだ。彼はいちはやく写真の可能性を見抜き、すぐれた写真家を採用してファッション写真をアートの領域にまで高めることに貢献したのである。以来、コンデナスト社はVogue、Vanity Fair（ヴァニティ・フェア）、 Glamour（グラムール）等の雑誌を通じ、100年以上にわたりファッション写真の傑作を世に送り出してきた。そのアーカイブは黎明期に活躍したエドワード・スタイケン、戦後の黄金期を牽引したアーヴィング・ペンやウィリアム・クライン、美意識に革新をもたらしたヘルムート・ニュートン等、名だたる写真家の名作によって構成されている。
そんなコンデナスト社の貴重なコレクションから作品を選りすぐった本展は、シャネル・ネクサス・ホールでの開催（2016年3月18日–4月10日）に次ぐ世界巡回展となる。東京では厳選展示され、京都ではすべての巡回作品が展示される予定。

企画・協力：Foundation for the Exhibition of Photography