Saul Steinberg in Nose Mask, New York, 1966
Gelatin silver print toned in selenium
Collection MEP, Paris
©Condé Nast
Christian Dior, New York, 1947
Gelatin silver print
Collection MEP, Paris
©The Irving Penn Foundation
Picasso (1 of 6), Cannes, 1957
Gelatin silver print
Collection MEP, Paris
©The Irving Penn Foundation
スタジオポートレートの巨匠として知られ、後世の写真家たちに多大な影響を与えたアメリカ人写真家アーヴィング・ペン(1917–2009)。パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)が所蔵するアーヴィング・ペンのコレクションは、ヨーロッパでは最も重要かつ充実したペン作品のコレクションのひとつだ。現在、MEPは100点以上のヴィンテージプリントを所蔵している。このコレクションは、ペンの写真家としてのキャリアの全期間を網羅しているだけでなく、有名な代表作の一部も含まれている。そのうちの80点を展示する本展では、静物写真、風景写真、ポートレート、そしてファッション写真など、多岐にわたるモノクロおよびカラー作品が展示される。
またすべての作品がペン自身のプリントによることも、特筆すべき点である。ペンの作品の豊かさや多様性だけでなく、そのプリントメーカー(現像技術者)としての驚異的な技術にも触れることができる貴重な機会となる。
京都市美術館別館
10:00 - 17:30
入場は閉館の30分前まで
一般:¥1500
学生:¥1200(要学生証提示)
※京都市京セラ美術館メンバーシップ:¥1300
休館日:4/11、4/18、4/25
京都市美術館別館
京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13
地下鉄東西線「東山駅」より徒歩約10分
京阪「三条駅」・地下鉄東西線「三条京阪駅」より徒歩約18分
アーヴィング・ペン
1917年アメリカ生まれ。1934年にフィラデルフィア工芸美術館学校に入学、アレクセイ・ブロドヴィッチにデザインを学ぶ。メキシコで1年間絵を描いて過ごした後ニューヨークに戻り、アレキサンダー・リーバーマンがアートディレクターを務めていた「VOGUE」で1943年より従事する。その後70年近くにわたり、各国の「VOGUE」誌面や広告を中心として数々の写真作品を撮り続けた。革新的なファッションイメージ、印象的なポートレート、魅力的な静物など、ペンの写真はいずれも彼のトレードマークとも言えるエレガントかつシンプルなスタイルを兼ね備えている。
ペンはエディトリアルや広告の作品そのものに加え、卓越した印刷技術を持つことでも名を馳せていた。1964年以降、19世紀の版画技法であるプラチナ・パラジウム・プリントに20世紀の素材を用いた複雑な技法を開発した。
1984年にはニューヨーク近代美術館で初めての回顧展が開催され、その後14カ国以上に巡回した。その後ペンは本格的に絵画やドローイングを再開した。その後も彼の革新的な写真作品が「VOGUE」誌等で発表され、コミッションワークやペン自身の実験的な作品の制作を2009年に逝去するまで精力的に続けた。
近年の展覧会に、「Irving Penn: Beyond Beauty」(スミソニアン・アメリカ美術館 ワシントンD.C. 2015-16)、「Irving Penn: Centennial」(メトロポリタン美術館 ニューヨーク 2017)などがある。
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