SYMPOSIUM

「世界報道写真展」シンポジウム | 片岡英子 (「Newsweek日本版」フォトディレクター)× 林典子 (ドキュメンタリー写真家、「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」参加アーティスト)× 千葉康由(世界報道写真展2020受賞者)[日]

Noku Kyoto

『ニューズウィーク日本版』フォトディレクターの片岡英子をモデレーターに、世界報道写真財団とジャーナリズムの力について、ディスカッションを行います。
本企画には、2020年の世界報道写真展で入賞した千葉康由(AFP通信フォトグラファー)が、ケニア・ナイロビから参加。「世界報道写真展“民衆の力”──1957年から現在までの抗議行動のドキュメント」でも展示される受賞作を通して、体験談を語ります。そのほかスピーカーとして、「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」の参加作家である林典子が京都から参加します。

国際社会は今、挑戦的で困難な時代にあります。国境なき記者団(RSF)による2020年の「世界報道自由度ランキング」では、「今後の10年間がジャーナリズムの未来を決定づけるものとなる」と指摘。「新型コロナウイルスの大流行によって、信頼できる情報を得る権利を阻害する要因が明確になっている」とも伝えています。また、ジャーナリズムの未来を驚かす5つの危機も特定。「地政学的危機(権威主義政権の攻撃性によるもの)」、「技術的危機(民主的保障の欠如によるもの)」、「民主的危機(分極化と抑圧的政策によるもの)」、「信頼の危機(メディアに対する疑念や憎悪)」、「経済危機(質の高いジャーナリズムの貧困化)」としています。
私たちにとって今、これまで以上に信頼できるジャーナリズムが必要です。「世界報道写真展“民衆の力”」をプラットフォームに、写真家たちにとっての「報道の自由」とは何か、そして社会において報道の自由がなぜ重要なのか、その答えを探ります。

会場
Noku Kyoto
日時
  • 2022.4.9 14:00~15:30
言語
日本語

Noku Kyoto

〒604-0861 京都府京都市中京区烏丸通丸太町下る大倉町203

片岡英子

2001年から現職。2004年『Newsweek日本版』に写真で世界を伝える連載「Picture Power」を新設し、通算800回を越え、今年18年目を迎えた。2014年には写真集『10 Years of Picture Power 写真の力』を出版。World Press Photo Contest、Sony World Photography Awardsの最終審査員、写真集『A Day in the World』(米、スウェーデン、スペインなど6カ国、2012)の共同編集などに携わり、FotoFest(米)やVisa pour l'Image(フランス)など、海外のポートフォリオ・レビューに多く招聘されている。東京工芸大学芸術学部非常勤講師。

片岡英子

林 典子

神奈川県生まれ。イギリスのフォトエージェンシーPanos Picture所属。北朝鮮に暮らす「日本人妻」をテーマにした長期プロジェクトでは、空間と場所の概念と、それらが個人の記憶と社会的記憶の表象にどう関連してきたかを考察しながら、日本と朝鮮半島を交差する個々の物語を記録している。写真集に『キルギスの誘拐結婚』(日経ナショナル ジオグラフィック社)、『ヤズディの祈り』(赤々舎)。2019年『フォト・ドキュメンタリー 朝鮮に渡った「日本人妻」─60年の記憶』(岩波新書)を出版。2020年、韓国の出版社薑擎僥堅より韓国語翻訳版刊行。「ビザ・プール・リマージュ」(フランス)金賞、NPPA全米報道写真家協会賞1位など受賞。英GRANTA誌、米New York Times紙、National Geographic誌、独Stern誌、仏ル・モンド紙、英ガーディアンなどに写真や記事を寄稿している。

www.worldpressphoto.org/person/detail/2117/noriko-hayashi

林 典子

千葉康由

フランス通信社(AFP)の東アフリカ・インド洋担当チーフフォトグラファーで、現在はケニアのナイロビを拠点に活動。

武蔵野美術大学で写真を学んだ後、朝日新聞社のスタッフフォトグラファーとして働き始める。2007年にフリーランスフォトグラファーとなりケニアに移住、2011年にブラジルのAFPに参加。

www.worldpressphoto.org/collection/photo-contest/2020/yasuyoshi-chiba-poyn/1

千葉康由

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アースデイプラカードワークショップ Supported by PETIT BATEAU

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